IoT活用事例セミナーで発表!新潟県燕市の共用クラウド~SFTC~とは?
新潟県燕市の地場産業を活性化する共用クラウドを発表しました。
先日、新潟県燕市役所にて、IoT活用事例セミナーが開催され、ウイングはそこで燕版共用クラウドの発表を行いました。
――地方のIoTの現状
燕市IoT推進ラボは経済産業省が推進する全国に約100件存在する「地方版IoT推進ラボ」の一つであり、新潟県内では4つ目の組織です。最大の特徴は市役所が企画し、構築した「共用クラウド」です。
従来、地場の企業間の受発注はアナログ(紙・FAX・電話)で行われてきました。そのアナログのデータを各社の生産管理システムに再入力するのに人手がかかったり、入力間違いが生じたりするのです。
そうした課題を解決し、企業の生産性向上を支援するため、まず第一段として、その地域内の企業の受発注をデジタル化しようと考え、燕市が企画、構築し、ウイングがシステム開発したのが、 燕版共用クラウド~SFTC(Smart Factory Tsubame Cloud)~ です。
――活用してみた企業関係者の声
パネルディカッションでは、SFTCの活用を始めた中小製造企業関係者から、以下のような嬉しい声をいただきました。
- ■マニュアルレスで誰でも簡単に使えるシステムです。
- ■紙(FAX)運用が少なくなり手間やミスも軽減できた。
- ■今後は人手不足になっていくが、こういったデジタル化にチャレンジしていく必要がある。よい機会となった。
――地場産業の今後と、ローコード開発ツールGeneXus
これからの企業経営において、デジタル化による働き方改革は必須となります。
ウイング創業の地、新潟の製造業の皆さんと、システムを成熟させて、それを全国の地域へ展開し、日本の中小企業の企業経営のデジタル化の一助になれば幸いだと考えています。
実はこのSFTCのシステムは、ローコード開発ツールGeneXusで開発、保守しています。
最近、IT業界でキーワードとなっている「ローコード開発」とは、「高度なコーディングの知識を必要とせず、最小限のコーディングでソフトウェアを開発するための基盤」による開発手法のことです。
ローコード開発のメリットは以下のような点が挙げられます。
- ■劇的に速いスピードでプログラムを完成させ、より早くシステムを開発し、 事業価値を素早く利用者に届けられること
- ■システム保守が素早くでき、経営環境の変化に柔軟に対応できること
ウイングは、15年以上前からローコード開発の研究を重ねてきましたが、このような形で地元に貢献できたことは非常にうれしいです。