ローコード開発における品質、および品質指標について
ウイングはGeneXusの開発をかれこれ17年続けていますが、社内でも品質の管理や管理手法についてはたびたび議論・検討を行っています。
―ローコード開発のテスト基準
当然のことですが、通常の開発であれば、テスト仕様書を作成し、テストケース・バグの指標を基準・目標にしてテストを実施します。
これはローコード開発であっても同様で、基本は上述した手順を踏んで行われます。
しかし、GeneXusはプログラムを自動生成するツールです。
ローコードのため、自身で実装した部分については、当然テストを実施します。
しかし、自動生成を行った部分・自動で作られている部分はどうするべきでしょうか。
テストを行う必要があるのでしょうか?
テストケースやバグの基準値にどう調整するべきでしょうか?
―ウイングの指標
このような課題に対して、品質管理チームを立ち上げ、品質について現場の意見を吸い上げながら、ウイングとして実施するべき基準を作成しました。
実際に現場で作成したテストケースや発生した不具合数を元に、まずはウイングとしての標準値の算出を実施しました。
自動生成部分については通常の開発より生産性が上がります。
同時に通常の開発より不具合数も減少しますが、「実施するテストケースは自動生成であっても変わらない」という判断で、上述した基準値に変更を与えるなど、様々な検討を行っています。
―品質管理チーム
品質管理チームでは今後、単体テスト以外にも各工程(要件定義~システム・運用テスト)の品質について、どのようにあるべきかを検討していく予定です。
参加しているメンバーは、週に数時間+α(宿題)で対応してくれています。
各自が忙しい業務の合間を縫って、作業を調整して活動しています。
本当に頭が下がる思いです。
ウイングはこれからも、よりよい品質のシステムをお客様に提供できるように、品質管理について検討と改善を続けて行きたいと考えています。