NEWSお知らせ
2022.02.17

燕三条の製造業向け課題解決インターンシップ

ウイングは燕三条地域(新潟県の県央と呼ばれている)にもR&Dオフィスを置いて、DX推進、いわゆるAI、IOT、スマートグラスなどを活用し、製造業の中小企業が元気になる応援をしています。  ※R&D (Research and Development;技術調査技術研究)

新潟本社オフィスとは別に、県央R&Dオフィスでも2か月にわたり、課題解決インターンシップとして、新潟大学工学部の学生三名を受け入れました。

コロナ禍の状況を考慮し、原則オンラインで自宅から参加いただく形式での実施となりました。

―テーマを学生が考えることからインターンシップ開始

解決しようとする課題は、身近な燕三条地域の製造業を前提に考えました。

製造業の経営課題は何か?

仮設を立て、その解決策を考えることから学生が取り組み、期間内で成果物をつくり、課題解決(解決策を実現)することが今回のゴールです。

ちょっと大変そうですね。

学生さん、やり遂げられるかなあ~? 

<仮説をたてた経営課題>

・製造現場における生産性向上

・新規顧客開拓及び既存顧客との関係構築

2つの経営課題に対し、

①解決策(テーマ)の検討決定

②テーマの実現まで計画の策定(スケジュール)

③テーマ実現のための実装

を進めるために、毎朝夕と2回ウイング社員と定例ミーティングを行い、進捗状況や問題確認をして学生をサポートしました。

また、毎週の活動成果報告・レビュー会を実施して、ゴールまでの後押しとなるよう助言を続けました。

―製造現場における生産性向上の解決に向けて

テーマ1:生産性向上を目的としたIoTツールの実装

解決策:生産性向上に向けた第一ステップとして、日毎に計画される各製品の生産状況を可視化するためのWebアプリケーションを実装する

主な活動内容:
 ・テーマ設定および解決策の検討、活動スケジュールの計画
 ・実装するWebアプリケーションの仕様検討
 ・実装するために必要な技術調査(Python, Raspberry Pi, Django等)
 ・Webアプリケーションの実装、テスト
 ・活動成果のまとめ

―新規顧客開拓及び既存顧客との関係構築に向けて

テーマ2:オンラインツールを用いたBtoB企業の顧客開拓と顧客関係構築

解決策:燕市の金属加工業の企業を集めたビジネスマッチングサイトの認知度を向上させるためにAIチャットボットを利用した広告マーケティングを行う。

主な活動内容:
 ・テーマ設定および解決策の検討、活動スケジュールの計画
 ・ビジネスマッチングサイトに関する調査
 ・実装するAIチャットボットの仕様検討
 ・実装するために必要な技術調査(Python, MeCab, BERT等)
 ・AIチャットボットに学習させる情報についての分析手法の調査・分析(GTA)
 ・チャットボットの実装
 ・活動成果のまとめ

―インターンシップに参加した学生の感想

学生さんから、御礼と感想をいただきました。

・課題に対する解決策の提案、システム構築まで一貫して活動したことは大変貴重な経験であり、多くの学びを得ることができました。

・今までやったことのない分野を学習しなければならず大変でしたが知識を深めることができました。

・プログラミングに関する質問に対して丁寧に回答をしてくださりとても心強かったです。

・今回の活動では、まだ改善すべき課題が多く残っています。今後これらの課題を解決し、燕市の製造業に少しでも貢献できればいいなと思っています。

・プログラミング未経験の私に対して丁寧に分かりやすく指導していただきました。その結果、予定していた活動を最後まで遂行することができたのでとても感謝しています。

                    (成果報告資料より抜粋)

新潟大学准教授の小浦方先生にもご参加いただき、感想をいただきました。

プログラミング等の経験も少ない状態からのスタートであったにもかかわらず、短期間で予想以上の成果をあげられたことについて大変驚きました。

社員の皆さまから丁寧にご指導を頂けたことを感謝いたします。

―学生への支援

ウイングでは、課題解決型インターンシップを通して、未経験の分野に取り組んでいただくことで就活の間口を広げ、前向きに取り組んでもらえるよう、学生たちを応援しています。

このブログをお読みいただいた製造業の皆さん、学生の成果を聴いてみませんか。

学生さんには企業の活動が変わっていくまで、アルバイトとして続けてほしいものです。

あなたもウイングのインターンシップで、有意義な学びをしてみませんか!