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2022.02.10

新潟大学の学生が参加した課題解決インターンシップのテーマとは?

ウイングでは、毎年いくつかの学校から数週間にわたるインターンシップを受け入れています。

多くは課題解決型インターンシップで、

「スマートグラスの新たな活用法を見出せ」

「地場産業中小企業の経営課題を解決しよう」

「ノーコードツールで情報システムを自ら創ってみよう!」

が最近のテーマでしたが、今回は新潟大学工学部の3年生2名に与えられた課題解決のテーマは

「谷間世代へ向けたプログラミング教育の提案」です、実施期間は2か月間でした。

―なぜ このテーマ???

プログラミング教育の目的は、プログラミングのスキルを持つ職業する人を増やすだけでなく、「論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成」であり、コンピュータ等を上手に活用して身近な問題を解決したり、よりよい社会を築こうとする態度を育むことですね。

プログラミング的思考を使うと、目的と過程を明確にし、無駄な作業を省略でき効率的になる。

そのため、これから現れる若者はプログラミング的思考を得ているので、効率的に仕事をする力を持っているようになる。

しかし、新人や若い人が効率的な仕事を目指すのに対し、それを指揮する立場の人との間で、仕事の進め方やシステムの理解など効率的に動けないことによる軋轢、ギャップが生じる可能性がある。

このような問題を起こさないために、上司や管理職の立場の人(プログラミング教育を受けていない40才~50才代前半世代いわゆる”谷間世代”)もプログラミング的思考力、いわゆるプロジェクトを指揮するためのマネジメント力を身に付けていくための人材育成プログラムの考案が今回のインターンシップのゴールです。

ちょっとテーマが大き過ぎないか?

うまく考案できたら文部科学省や大学に売り込もうという魂胆?

心配や期待が入り混じって、インターンシップの活動が始まりました。

―インターンシップの活動

3段階で調査・予測・考案を行い、成果物を毎週レビュー会で発表していきます。

  • 背景の調査

・プログラミング教育はなぜ必修化されるのか? その目的は?

・プログラミング教育を導入して、目指す社会はどうなる

・谷間世代の定義

  • 今後の予測

・プログラミング教育を受けた世代が社会人になった時、社会はどう変化しているのか

・プログラミング教育を受けていない世代とのギャップはどうなるか

  • 人材育成プログラムの考案

・①、②を踏まえ、人材育成プログラムの考案

レビュー会では成果物に対してウイング社員からフィードバックを受け、それを踏まえさらに課題についての深堀を行います。

インターンシップの最終日には成果報告会を実施し、背景の調査と今後の予測をふまえて考案した谷間世代へ向けたプログラミング教育についての発表を行っていただきました。

                  (インターンシップ成果報告会)

詳細の発表内容はウイングと学生さんの知見となりますので未公開といたします。

―インターンシップに参加した学生の感想は

最初は、谷間世代という言葉も知らなかったし、プログラミングについても少し触った程度だったので不安がありました。

毎日ウイングでの朝礼や毎週の成果発表で、皆さんからフィードバックをもらいながら、次に何を調べたらよいかが明確になり、徐々に方針が見えてきました。

行き詰ったときは、日本だけでなく海外の事例に目を向けたり、自分の立場に置き換えて考えてみたりすることで考えが拡がっていくようになりましたね。

いろんな視点で考えられるようになったのも今回の活動の成果だと思います。

インターンシップを通してIT分野への興味が大きくなりました。

ウイングさんを選んでよかったです。

この経験は、今後の就職活動にも役立てたいです。

ウイングさんはIT企業ということで、オフィスでは業務時間内は黙々と仕事をしており、業務内容以外の話はほとんどしないと考えていましたが違っていましたね。

顧客や業務のことで上下肩書年齢関係なく、提案したりわからないことを聞いたり、時には冗談を言い合うような温かく、社員間の仲が良い会社だと感じました。

大学からの一言

最終日の成果報告会には、新潟大学准教授小浦方先生にもご参加いただき、今回のインターンシップについての感想をいただきました。

工学の知識も浅く、プログラミングを含むIT関連にも決して詳しいとは言えない段階でのインターンシップでした。

最後の成果発表では、苦しみながらも自分なりに調査、考察を繰り返した結果が詳しく報告されたことに驚き、そして社員の皆さまから大変丁寧にご指導を頂けたことがよく理解できました。

学生達もやりきった満足感がある一方、自分に足りない部分も肌で感じたはずです。

こうした経験が次の学びへの強力なモチベーションに繋がっていくでしょう。

先生、ご参加ありがとうございました。

―インターンシップからアルバイトへ

ウイングでは、課題解型インターンシップを通して、働くことの意義や協働することの大切さを理解し、学校での授業や研究、および就活に前向きに取り組んでもらえるよう、学生たちを応援しています。

そして、インターンシップでの研究考察をウイングの事業として実践していただくために、アルバイト(有料)で引き続き、お願いすることも考えています。

ウイングのインターンシップで、有意義な学びを経験してみませんか?